| 2025年・12月 | |||
|---|---|---|---|
| 第1月曜日 | 12月1日(月) | 待降節 | |
第一朗読イザヤ4・2-6エルサレムの将来の栄光 イザヤの預言4・2その日には、イスラエルの生き残った者にとって主の若枝は麗しさとなり、栄光となる。この地の結んだ実は誇りとなり、輝きとなる。3そしてシオンの残りの者、エルサレムの残された者は、聖なる者と呼ばれる。彼らはすべて、エルサレムで命を得る者として書き記されている。4主は必ず、裁きの霊と焼き尽くす霊をもってシオンの娘たちの汚れを洗い、エルサレムの血をその中からすすぎ清めてくださる。5主は、昼のためには雲、夜のためには煙と燃えて輝く火を造って、シオンの山の全域とそこで行われる集会を覆われる。それはそのすべてを覆う栄光に満ちた天蓋となる。6昼の暑さを防ぐ陰、嵐と雨を避ける隠れ場として、仮庵が建てられる。 答唱詩編<span class=喜びに心をはずませ、神の家に行こう。 詩編122122・1「神の家に行こう」と言われて、 3しげく連なる町、エルサレム、 福音朗読マタイ8・5-11アレルヤ、アレルヤ。主なる神よ、み顔を示し、わたしたちを救いに来てください。アレルヤ、アレルヤ。 マタイによる福音8・5そのとき、イエスがカファルナウムに入られると、一人の百人隊長が近づいて来て懇願し、6「主よ、わたしの僕が中風で家に寝込んで、ひどく苦しんでいます」と言った。7そこでイエスは、「わたしが行って、いやしてあげよう」と言われた。8すると、百人隊長は答えた。「主よ、わたしはあなたを自分の屋根の下にお迎えできるような者ではありません。ただ、ひと言おっしゃってください。そうすれば、わたしの僕はいやされます。9わたしも権威の下にある者ですが、わたしの下には兵隊がおり、一人に『行け』と言えば行きますし、他の一人に『来い』と言えば来ます。また、部下に『これをしろ』と言えば、そのとおりにします。」10イエスはこれを聞いて感心し、従っていた人々に言われた。「はっきり言っておく。イスラエルの中でさえ、わたしはこれほどの信仰を見たことがない。11言っておくが、いつか、東や西から大勢の人が来て、天の国でアブラハム、イサク、ヤコブと共に宴会の席に着く。」 |
|||
| 待降節第1火曜日 | 12月2日(火) | 待降節 | |
第一朗読イザヤ11・1-10彼は弱い人のために正当な裁きを行う。 イザヤの預言その日、 6狼は小羊と共に宿り 答唱詩編詩編72・12+13、17神はすべてのものを治め、偉大な力に満ちておられる。 詩編7272・12王は助けを求める乏しい人と 17王の名は世々に及び、 福音朗読ルカ10・21-24アレルヤ、アレルヤ。主は力強く来られ、しもべの目を開かれる。アレルヤ、アレルヤ。 ルカによる福音10・21そのとき、イエスは聖霊によって喜びにあふれて言われた。「天地の主である父よ、あなたをほめたたえます。これらのことを知恵ある者や賢い者には隠して、幼子のような者にお示しになりました。そうです、父よ、これは御心に適うことでした。22すべてのことは、父からわたしに任せられています。父のほかに、子がどういう者であるかを知る者はなく、父がどういう方であるかを知る者は、子と、子が示そうと思う者のほかには、だれもいません。」23それから、イエスは弟子たちの方を振り向いて、彼らだけに言われた。「あなたがたの見ているものを見る目は幸いだ。24言っておくが、多くの預言者や王たちは、あなたがたが見ているものを見たかったが、見ることができず、あなたがたが聞いているものを聞きたかったが、聞けなかったのである。」 |
|||
| 日本宣教の保護者・聖フランシスコ・ザビエル司祭 | 12月3日(水) | 聖人の記念 | |
第一朗読①コリント9・16-19、22-23福音を告げ知らせないなら、わたしは不幸である。 使徒パウロのコリントの教会への手紙皆さん、9・16わたしが福音を告げ知らせても、それはわたしの誇りにはなりません。そうせずにはいられないことだからです。福音を告げ知らせないなら、わたしは不幸なのです。17自分からそうしているなら、報酬を得るでしょう。しかし、強いられてするなら、それは、ゆだねられている務めなのです。18では、わたしの報酬とは何でしょうか。それは、福音を告げ知らせるときにそれを無報酬で伝え、福音を伝えるわたしが当然持っている権利を用いないということです。 19わたしは、だれに対しても自由な者ですが、すべての人の奴隷になりました。できるだけ多くの人を得るためです。22弱い人に対しては、弱い人のようになりました。弱い人を得るためです。すべての人に対してすべてのものになりました。何とかして何人かでも救うためです。23福音のためなら、わたしはどんなことでもします。それは、わたしが福音に共にあずかる者となるためです。 答唱詩編典14812詩編96・1+2、3+4遠く地の果てまで、すべての者が神の救いを見た。 詩編9696・1新しい歌を神にうたえ。 3すべての国にその栄光をかたり、 福音朗読マルコ16・15-20アレルヤ、アレルヤ。全世界に行き、全ての人をわたしの弟子にしなさい。わたしは、世の終わりまでいつもあなたがたとともにいる。アレルヤ、アレルヤ。 マルコによる福音そのとき、イエスは十一人の弟子に現れて、16・15言われた。「全世界に行って、すべての造られたものに福音を宣べ伝えなさい。16信じて洗礼を受ける者は救われるが、信じない者は滅びの宣告を受ける。17信じる者には次のようなしるしが伴う。彼らはわたしの名によって悪霊を追い出し、新しい言葉を語る。18手で蛇をつかみ、また、毒を飲んでも決して害を受けず、病人に手を置けば治る。」 19主イエスは、弟子たちに話した後、天に上げられ、神の右の座に着かれた。20一方、弟子たちは出かけて行って、至るところで宣教した。主は彼らと共に働き、彼らの語る言葉が真実であることを、それに伴うしるしによってはっきりとお示しになった。 |
|||
| 第1木曜日 | 12月4日(木) | 待降節 | |
第一朗読イザヤ26・1-6勝利の歌 イザヤの預言26・1その日には、ユダの地でこの歌がうたわれる。 答唱詩編<span class=わたしたちは神の民、そのまきばの群れ。 詩編100100・4感謝に満ちて門をくぐり、 5神はいつくしみ深く、 福音朗読マタイ7・21、24-27アレルヤ、アレルヤ。見いだせるうちに主を尋ね、近くにおられる主に願え。アレルヤ、アレルヤ。 マタイによる福音そのとき、イエスは弟子たちに言われた。7・21「わたしに向かって、『主よ、主よ』と言う者が皆、天の国に入るわけではない。わたしの天の父の御心を行う者だけが入るのである。 24そこで、わたしのこれらの言葉を聞いて行う者は皆、岩の上に自分の家を建てた賢い人に似ている。25雨が降り、川があふれ、風が吹いてその家を襲っても、倒れなかった。岩を土台としていたからである。26わたしのこれらの言葉を聞くだけで行わない者は皆、砂の上に家を建てた愚かな人に似ている。27雨が降り、川があふれ、風が吹いてその家に襲いかかると、倒れて、その倒れ方がひどかった。」 |
|||
| 第1金曜日 | 12月5日(金) | 待降節 | |
第一朗読イザヤ29・17-24イスラエルの回復 イザヤの預言主は言われる。 22それゆえ、アブラハムを贖われた主はヤコブの家に向かって、こう言われる。 答唱詩編<span class=神よ、あなたの顔の光を、わたしたちの上に照らしてください。 詩編2727・1神はわたしの光、わたしの救い、 13神に生きる人々の中で 福音朗読マタイ9・27-31アレルヤ、アレルヤ。主は力強く来られ、しもべの目を開かれる。アレルヤ、アレルヤ。 マタイによる福音そのとき、9・27イエスがそこからお出かけになると、二人の盲人が叫んで、「ダビデの子よ、わたしたちを憐れんでください」と言いながらついて来た。28イエスが家に入ると、盲人たちがそばに寄って来たので、「わたしにできると信じるのか」と言われた。二人は、「はい、主よ」と言った。29そこで、イエスが二人の目に触り、「あなたがたの信じているとおりになるように」と言われると、30二人は目が見えるようになった。イエスは、「このことは、だれにも知らせてはいけない」と彼らに厳しくお命じになった。31しかし、二人は外へ出ると、その地方一帯にイエスのことを言い広めた。 |
|||
| 第1土曜日 | 12月6日(土) | 待降節 | |
第一朗読イザヤ30・19-21、23-26救いのとき イザヤの預言イスラエルの聖なる神、主は言われる。 答唱詩編<span class=栄光は世界に及び、すべてを越えて神は偉大。 詩編147147・1神をたたえ、賛美の歌をうたおう。 3神は失意の人々を支え、 福音朗読マタイ9・35-10・1、5a、6-8アレルヤ、アレルヤ。あなはわたしたちをさばき、おきてを与え、支配される主なる神。アレルヤ、アレルヤ。 マタイによる福音そのとき、9・35イエスは町や村を残らず回って、会堂で教え、御国の福音を宣べ伝え、ありとあらゆる病気や患いをいやされた。36また、群衆が飼い主のいない羊のように弱り果て、打ちひしがれているのを見て、深く憐れまれた。37そこで、弟子たちに言われた。「収穫は多いが、働き手が少ない。38だから、収穫のために働き手を送ってくださるように、収穫の主に願いなさい。」 10・1イエスは十二人の弟子を呼び寄せ、汚れた霊に対する権能をお授けになった。汚れた霊を追い出し、あらゆる病気や患いをいやすためであった。 5イエスはこの十二人を派遣するにあたり、次のように命じられた。 6「イスラエルの家の失われた羊のところへ行きなさい。7行って、『天の国は近づいた』と宣べ伝えなさい。8病人をいやし、死者を生き返らせ、重い皮膚病を患っている人を清くし、悪霊を追い払いなさい。ただで受けたのだから、ただで与えなさい。」 |
|||
| 第2主日 | 12月7日(日) | 待降節 | |
第一朗読イザヤ11・1-10彼は弱い人のために正当な裁きを行う。 イザヤの預言その日、 6狼は小羊と共に宿り豹は子山羊と共に伏す。 答唱詩編<span class=すべての王はあなたの前にひざをかがめ、すべての国はあなたに仕える。 詩編7272・2主は正義に満ちて民を治め、 7主が治められる世には正義が栄え、 12主は助けを求める名もない人と、 第ニ朗読ローマ15・4-9キリストはすべての入を救われる。 使徒パウロのローマの教会への手紙皆さん、15・4かつて書かれた事柄は、すべてわたしたちを教え導くためのものです。それでわたしたちは、聖書から忍耐と慰めを学んで希望を持ち続けることができるのです。5忍耐と慰めの源である神が、あなたがたに、キリスト・イエスに倣って互いに同じ思いを抱かせ、6心を合わせ声をそろえて、わたしたちの主イエス・キリストの神であり、父である方をたたえさせてくださいますように。 7だから、神の栄光のためにキリストがあなたがたを受け入れてくださったように、あなたがたも互いに相手を受け入れなさい。8わたしは言う。キリストは神の真実を現すために、割礼ある者たちに仕える者となられたのです。それは、先祖たちに対する約束を確証されるためであり、9異邦人が神をその憐れみのゆえにたたえるようになるためです。 「そのため、わたしは異邦人の中であなたをたたえ、 福音朗読マタイ3・1-12アレルヤ、アレルヤ。主の道を整え、その小道を整えよ。すべての人は神の救いを見る。アレルヤ、アレルヤ。 マタイによる福音3・1そのころ、洗礼者ヨハネが現れて、ユダヤの荒れ野で宣べ伝え、2「悔い改めよ。天の国は近づいた」と言った。3これは預言者イザヤによってこう言われている人である。 7ヨハネは、ファリサイ派やサドカイ派の人々が大勢、洗礼を受けに来たのを見て、こう言った。「蝮の子らよ、差し迫った神の怒りを免れると、だれが教えたのか。8悔い改めにふさわしい実を結べ。9『我々の父はアブラハムだ』などと思ってもみるな。言っておくが、神はこんな石からでも、アブラハムの子たちを造り出すことがおできになる。10斧は既に木の根元に置かれている。良い実を結ばない木はみな、切り倒されて火に投げ込まれる。11わたしは、悔い改めに導くために、あなたたちに水で洗礼を授けているが、わたしの後から来る方は、わたしよりも優れておられる。わたしは、その履物をお脱がせする値打ちもない。その方は、聖霊と火であなたたちに洗礼をお授けになる。12そして、手に箕を持って、脱穀場を隅々まできれいにし、麦を集めて倉に入れ、殻を消えることのない火で焼き払われる。」 |
|||
| 無原罪の聖マリア | 12月8日(月) | 聖人の記念 | |
第一朗読創世記3・9-15、20お前の子孫と女の子孫の間に、わたしは敵意を置く。 創世記アダムが木の実を食べた後に、3・9主なる神は彼を呼ばれた。 20アダムは女をエバ(命)と名付けた。彼女がすべて命あるものの母となったからである。 答唱詩編典14913詩編98・1、4+5遠く地の果てまで、すべての者が神の救いを見た。 詩編9898・1新しい歌を神にうたえ。 4世界よ、神に向かって喜びの声をあげ、 第二朗読エフェソ1・3-6、11-12天地創造の前に、神はわたしたちをキリストにおいてお選びになった。 使徒パウロのエフェソの教会への手紙1・3わたしたちの主イエス・キリストの父である神は、ほめたたえられますように。神は、わたしたちをキリストにおいて、天のあらゆる霊的な祝福で満たしてくださいました。4天地創造の前に、神はわたしたちを愛して、御自分の前で聖なる者、汚れのない者にしようと、キリストにおいてお選びになりました。5イエス・キリストによって神の子にしようと、御心のままに前もってお定めになったのです。6神がその愛する御子によって与えてくださった輝かしい恵みを、わたしたちがたたえるためです。11キリストにおいてわたしたちは、御心のままにすべてのことを行われる方の御計画によって前もって定められ、約束されたものの相続者とされました。12それは、以前からキリストに希望を置いていたわたしたちが、神の栄光をたたえるためです。 福音朗読ルカ1・26-38アレルヤ、アレルヤ。喜びなさい、恵まれたかたマリア、主はあなたとともに。あなたは女のうちで祝福されたかた。アレルヤ、アレルヤ。 ルカによる福音そのとき、1・26天使ガブリエルは、ナザレというガリラヤの町に神から遣わされた。27ダビデ家のヨセフという人のいいなずけであるおとめのところに遣わされたのである。そのおとめの名はマリアといった。28天使は、彼女のところに来て言った。「おめでとう、恵まれた方。主があなたと共におられる。」29マリアはこの言葉に戸惑い、いったいこの挨拶は何のことかと考え込んだ。30すると、天使は言った。「マリア、恐れることはない。あなたは神から恵みをいただいた。31あなたは身ごもって男の子を産むが、その子をイエスと名付けなさい。32その子は偉大な人になり、いと高き方の子と言われる。神である主は、彼に父ダビデの王座をくださる。33彼は永遠にヤコブの家を治め、その支配は終わることがない。」34マリアは天使に言った。「どうして、そのようなことがありえましょうか。わたしは男の人を知りませんのに。」35天使は答えた。「聖霊があなたに降り、いと高き方の力があなたを包む。だから、生まれる子は聖なる者、神の子と呼ばれる。36あなたの親類のエリサベトも、年をとっているが、男の子を身ごもっている。不妊の女と言われていたのに、もう六か月になっている。37神にできないことは何一つない。」38マリアは言った。「わたしは主のはしためです。お言葉どおり、この身に成りますように。」そこで、天使は去って行った。 |
|||
| 待降節第2火曜日 | 12月9日(火) | 待降節 | |
第一朗読イザヤ40・1-11帰還の約束 イザヤの預言40・1慰めよ、わたしの民を慰めよ 3呼びかける声がある。主のために、荒れ野に道を備え 6呼びかけよ、と声は言う。 9高い山に登れ 答唱詩編典14814詩編96・1+2、11+12遠く地の果てまで、すべての者が神の救いを見た。 詩編9696・1新しい歌を神にうたえ。 11天地は喜びにあふれ、 福音朗読マタイ18・12-14アレルヤ、アレルヤ。主の日は近い。主はわたしたちを救いに来られる。アレルヤ、アレルヤ。 マタイによる福音そのとき、イエスは弟子たちに言われた。18・12「あなたがたはどう思うか。ある人が羊を百匹持っていて、その一匹が迷い出たとすれば、九十九匹を山に残しておいて、迷い出た一匹を捜しに行かないだろうか。13はっきり言っておくが、もし、それを見つけたら、迷わずにいた九十九匹より、その一匹のことを喜ぶだろう。14そのように、これらの小さな者が一人でも滅びることは、あなたがたの天の父の御心ではない。」 |
|||
| 待降節第2水曜日 | 12月10日(水) | 待降節 | |
第一朗読イザヤ40・25-31創造と贖いの神 イザヤの預言40・25お前たちはわたしを誰に似せ 27ヤコブよ、なぜ言うのか 答唱詩編典9313詩編103・3+4、8+13心を尽くして神をたたえ、すべての恵みを心に留めよう。 詩編103103・3神はわたしの罪をゆるし、 8神は恵み豊かにあわれみ深く、 福音朗読マタイ11・28-30アレルヤ、アレルヤ。主はその民を救いに来られる。用意して主を迎える者は幸い。アレルヤ、アレルヤ。 マタイによる福音そのとき、イエスは言われた。11・28「疲れた者、重荷を負う者は、だれでもわたしのもとに来なさい。休ませてあげよう。29わたしは柔和で謙遜な者だから、わたしの軛を負い、わたしに学びなさい。そうすれば、あなたがたは安らぎを得られる。30わたしの軛は負いやすく、わたしの荷は軽いからである。」 |
|||
| 待降節第2木曜日 | 12月11日(木) | 待降節 | |
第一朗読イザヤ41・13-20諸国民の審判 イザヤの預言41・13わたしは主、あなたの神。 17苦しむ人、貧しい人は水を求めても得ず 答唱詩編典6312詩編145・7+9、10+11神は恵みとあわれみに満ち、怒るに遅く、いつくしみ深い。 詩編145145・7あなたの豊かな恵みを思い、 10神よ、造られたすべてのものはあなたをたたえ、 福音朗読マタイ11・11-15アレルヤ、アレルヤ。天は雨を降らし、雲は義人を降らせよ。大地は開き、救い主が生まれる。アレルヤ、アレルヤ。 マタイによる福音そのとき、イエスは人々に言われた。11・11「はっきり言っておく。およそ女から生まれた者のうち、洗礼者ヨハネより偉大な者は現れなかった。しかし、天の国で最も小さな者でも、彼よりは偉大である。12彼が活動し始めたときから今に至るまで、天の国は力ずくで襲われており、激しく襲う者がそれを奪い取ろうとしている。13すべての預言者と律法が預言したのは、ヨハネの時までである。14あなたがたが認めようとすれば分かることだが、実は、彼は現れるはずのエリヤである。15耳のある者は聞きなさい。」 |
|||
| 待降節第2金曜日 | 12月12日(金) | 待降節 | |
第一朗読イザヤ48・17-19あなたの平和は大河のように イザヤの預言48・17イスラエルの聖なる神 答唱詩編典15312詩編1・1ac+2、3流れのほとりの木のように、神に従う人は実を結ぶ。 詩編11・1acしあわせな人、 3流れのほとりに植えられた木が、 福音朗読マタイ11・16-19アレルヤ、アレルヤ。主は来られる。平和の王である主を迎えよう。アレルヤ、アレルヤ。 マタイによる福音そのとき、イエスは人々に言われた。11・16「今の時代を何にたとえたらよいか。広場に座って、ほかの者にこう呼びかけている子供たちに似ている。 |
|||
| 聖ルチアおとめ 殉教者 | 12月13日(土) | 記念日 | |
第一朗読シラ書48・1-4、9-11彼の言葉は松明のように燃えていた。 シラ書そのころ、48・1火のような預言者エリヤが登場した。 答唱詩編典8056詩編80・15+16、18+19神よ、わたしに目を注ぎ、強めてください、手をさしのべて。 詩編8080・15すべてを治める神よ、あなたの目を注いで、 18あなたの手はあなたの右腕である人の上に、 福音朗読マタイ17・10-13アレルヤ、アレルヤ。主の道を整え、その小道を整えよ。すべての人は神の救いを見る。アレルヤ、アレルヤ。 マタイによる福音山を下りるとき、弟子たちは17・10イエスに、「なぜ、律法学者は、まずエリヤが来るはずだと言っているのでしょうか」と尋ねた。11イエスはお答えになった。「確かにエリヤが来て、すべてを元どおりにする。12言っておくが、エリヤは既に来たのだ。人々は彼を認めず、好きなようにあしらったのである。人の子も、そのように人々から苦しめられることになる。」13そのとき、弟子たちは、イエスが洗礼者ヨハネのことを言われたのだと悟った。 |
|||
| 待降節第3主日 | 12月14日(日) | 待降節 | |
第一朗読イザヤ35・1-6a、10神は来て、あなたたちを救われる。 イザヤの預言35・1荒れ野よ、荒れ地よ、喜び躍れ、 3弱った手に力を込め、よろめく膝を強くせよ。 5そのとき、見えない人の目が開き、 10主に贖われた人々は帰って来る。 答唱詩編詩編146・1+2+10a、6c+7、8ac+9bcいのちあるすべてのものは、神をたたえよ。 詩編146146・1心を尽くして神をたたえよ。 6c神はとこしえにまことをしめし、 8ac神は見えない人の目をひらき、 第二朗読ヤコブ5・7-10心を固く保ちなさい。主が来られる時が迫っているからである。 使徒ヤコブの手紙5・7兄弟たち、主が来られるときまで忍耐しなさい。農夫は、秋の雨と春の雨が降るまで忍耐しながら、大地の尊い実りを待つのです。8あなたがたも忍耐しなさい。心を固く保ちなさい。主が来られる時が迫っているからです。9兄弟たち、裁きを受けないようにするためには、互いに不平を言わぬことです。裁く方が戸口に立っておられます。10兄弟たち、主の名によって語った預言者たちを、辛抱と忍耐の模範としなさい。 福音朗読マタイ11・2-11アレルヤ、アレルヤ。神の霊はわたしの上にある。貧しい人に福音を告げるため、神はわたしを選ばれた。アレルヤ、アレルヤ。 マタイによる福音そのとき、11・2ヨハネは牢の中で、キリストのなさったことを聞いた。そこで、自分の弟子たちを送って、3尋ねさせた。「来るべき方は、あなたでしょうか。それとも、ほかの方を待たなければなりませんか。」4イエスはお答えになった。「行って、見聞きしていることをヨハネに伝えなさい。5目の見えない人は見え、足の不自由な人は歩き、重い皮膚病を患っている人は清くなり、耳の聞こえない人は聞こえ、死者は生き返り、貧しい人は福音を告げ知らされている。6わたしにつまずかない人は幸いである。」7ヨハネの弟子たちが帰ると、イエスは群衆にヨハネについて話し始められた。「あなたがたは、何を見に荒れ野へ行ったのか。風にそよぐ葦か。8では、何を見に行ったのか。しなやかな服を着た人か。しなやかな服を着た人なら王宮にいる。9では、何を見に行ったのか。預言者か。そうだ。言っておく。預言者以上の者である。10『見よ、わたしはあなたより先に使者を遣わし、あなたの前に道を準備させよう』と書いてあるのは、この人のことだ。11はっきり言っておく。およそ女から生まれた者のうち、洗礼者ヨハネより偉大な者は現れなかった。しかし、天の国で最も小さな者でも、彼よりは偉大である。」 |
|||
| 待降節第3月曜日 | 12月15日(月) | 待降節 | |
第一朗読民数記24・2-7、15-17ひとつの星がヤコブから進み出る。 民数記その日、24・2バラムは目を凝らして、イスラエルが部族ごとに宿営しているのを見渡した。神の霊がそのとき、彼に臨んだ。3彼はこの託宣を述べた。 15そして彼はさらにこの託宣を述べた。 答唱詩編典13712詩編25・4+5a、8+9すべての人の救いを願い、わたしはあなたを待ち望む。 詩編2525・4神よ、あなたの道を示し、 8神は憐れみ深く正義に満ち、 福音朗読マタイ21・23-27アレルヤ、アレルヤ。主よ、あなたの慈しみを示し、救いをお与えください。アレルヤ、アレルヤ。 マタイによる福音そのとき、21・23イエスが神殿の境内に入って教えておられると、祭司長や民の長老たちが近寄って来て言った。「何の権威でこのようなことをしているのか。だれがその権威を与えたのか。」24イエスはお答えになった。「では、わたしも一つ尋ねる。それに答えるなら、わたしも、何の権威でこのようなことをするのか、あなたたちに言おう。25ヨハネの洗礼はどこからのものだったか。天からのものか、それとも、人からのものか。」彼らは論じ合った。「『天からのものだ』と言えば、『では、なぜヨハネを信じなかったのか』と我々に言うだろう。26『人からのものだ』と言えば、群衆が怖い。皆がヨハネを預言者と思っているから。」27そこで、彼らはイエスに、「分からない」と答えた。すると、イエスも言われた。「それなら、何の権威でこのようなことをするのか、わたしも言うまい。」 |
|||
| 待降節第3火曜日 | 12月16日(火) | 待降節 | |
第一朗読ゼファニア3・1-2、9-13エルサレムの罪と贖い ゼファニアの預言主は言われる。 9その後、わたしは諸国の民に 答唱詩編典12816詩編34・2+3、19+23主を仰ぎ見て、光を受けよう。主が訪れる人の顔は輝く。 詩編3434・2主をたたえよう、 19主はしいたげにあう者のそばにおられ、 福音朗読マタイ21・28-32アレルヤ、アレルヤ。主よ、来てください。遅れずに、あなたの民の悪事をとめてください。アレルヤ、アレルヤ。 マタイによる福音そのとき、イエスは祭司長や民の長老たちに言われた。21・28「ところで、あなたたちはどう思うか。ある人に息子が二人いたが、彼は兄のところへ行き、『子よ、今日、ぶどう園へ行って働きなさい』と言った。29兄は『いやです』と答えたが、後で考え直して出かけた。30弟のところへも行って、同じことを言うと、弟は『お父さん、承知しました』と答えたが、出かけなかった。31この二人のうち、どちらが父親の望みどおりにしたか。」彼らが「兄の方です」と言うと、イエスは言われた。「はっきり言っておく。徴税人や娼婦たちの方が、あなたたちより先に神の国に入るだろう。32なぜなら、ヨハネが来て義の道を示したのに、あなたたちは彼を信ぜず、徴税人や娼婦たちは信じたからだ。あなたたちはそれを見ても、後で考え直して彼を信じようとしなかった。」 |
|||
| 待降節・12月17日 | 12月17日(水) | 待降節 | |
第一朗読創世記49・1-2、8-10ヤコブの祝福 創世記その日、49・1ヤコブは息子たちを呼び寄せて言った。 「集まりなさい。わたしは後の日にお前たちに起こることを語っておきたい。 2ヤコブの息子たちよ、集まって耳を傾けよ。 8ユダよ、あなたは兄弟たちにたたえられる。 答唱詩編典6035詩編72・8+11、17神はすべてのものを治め、偉大な力に満ちておられる。 詩編7272・8王は海のかなたまで、 17王の名は世々に及び、 福音朗読マタイ1・1-17アレルヤ、アレルヤ。全てを超える神から出た英知よ、あなたは果てまで、すべてを力強くやさしく整えられる。賢明の道を教えに来てください。アレルヤ、アレルヤ。 マタイによる福音1・1アブラハムの子ダビデの子、イエス・キリストの系図。 2アブラハムはイサクをもうけ、イサクはヤコブを、ヤコブはユダとその兄弟たちを、3ユダはタマルによってペレツとゼラを、ペレツはヘツロンを、ヘツロンはアラムを、4アラムはアミナダブを、アミナダブはナフションを、ナフションはサルモンを、5サルモンはラハブによってボアズを、ボアズはルツによってオベドを、オベドはエッサイを、6エッサイはダビデ王をもうけた。 ダビデはウリヤの妻によってソロモンをもうけ、7ソロモンはレハブアムを、レハブアムはアビヤを、アビヤはアサを、8アサはヨシャファトを、ヨシャファトはヨラムを、ヨラムはウジヤを、9ウジヤはヨタムを、ヨタムはアハズを、アハズはヒゼキヤを、10ヒゼキヤはマナセを、マナセはアモスを、アモスはヨシヤを、11ヨシヤは、バビロンへ移住させられたころ、エコンヤとその兄弟たちをもうけた。 12バビロンへ移住させられた後、エコンヤはシャルティエルをもうけ、シャルティエルはゼルバベルを、13ゼルバベルはアビウドを、アビウドはエリアキムを、エリアキムはアゾルを、14アゾルはサドクを、サドクはアキムを、アキムはエリウドを、15エリウドはエレアザルを、エレアザルはマタンを、マタンはヤコブを、16ヤコブはマリアの夫ヨセフをもうけた。このマリアからメシアと呼ばれるイエスがお生まれになった。 17こうして、全部合わせると、アブラハムからダビデまで十四代、ダビデからバビロンへの移住まで十四代、バビロンへ移されてからキリストまでが十四代である。 |
|||
| 待降節・12月18日 | 12月18日(木) | 待降節 | |
第一朗読エレミヤ23・5-8ユダの回復 エレミヤの預言23・5見よ、このような日が来る、と主は言われる。 7それゆえ、見よ、このような日が来る、と主は言われる。人々はもはや、「イスラエルの人々をエジプトの国から導き上った主は生きておられる」と言って誓わず、8「イスラエルの家の子孫を、北の国や、彼が追いやられた国々から導き上り、帰らせて自分の国に住まわせた主は生きておられる」と言って誓うようになる。 答唱詩編典6014詩編72・1+2、11+13神はすべてのものを治め、偉大な力に満ちておられる。 詩編7272・1神よ、あなたの正義を王に与え、 11王は助けを求める乏しい人と 福音朗読マタイ1・18-24アレルヤ、アレルヤ。イスラエルの指導者である主よ、あなたはやぶの火の中でモーセに現れ、シナイでおきてをお与えになった。力をふるい、わたしたちをあがないに来てください。アレルヤ、アレルヤ。 マタイによる福音1・18イエス・キリストの誕生の次第は次のようであった。母マリアはヨセフと婚約していたが、二人が一緒になる前に、聖霊によって身ごもっていることが明らかになった。19夫ヨセフは正しい人であったので、マリアのことを表ざたにするのを望まず、ひそかに縁を切ろうと決心した。20このように考えていると、主の天使が夢に現れて言った。「ダビデの子ヨセフ、恐れず妻マリアを迎え入れなさい。マリアの胎の子は聖霊によって宿ったのである。21マリアは男の子を産む。その子をイエスと名付けなさい。この子は自分の民を罪から救うからである。」22このすべてのことが起こったのは、主が預言者を通して言われていたことが実現するためであった。 23「見よ、おとめが身ごもって男の子を産む。 |
|||
| 待降節・12月19日 | 12月19日(金) | 待降節 | |
第一朗読士師記13・2-7、24-25神は、「不妊の女」に子を授けられる。 士師記そのころ、13・2その名をマノアという一人の男がいた。彼はダンの氏族に属し、ツォルアの出身であった。彼の妻は不妊の女で、子を産んだことがなかった。3主の御使いが彼女に現れて言った。「あなたは不妊の女で、子を産んだことがない。だが、身ごもって男の子を産むであろう。4今後、ぶどう酒や強い飲み物を飲まず、汚れた物も一切食べないように気をつけよ。5あなたは身ごもって男の子を産む。その子は胎内にいるときから、ナジル人として神にささげられているので、その子の頭にかみそりを当ててはならない。彼は、ペリシテ人の手からイスラエルを解き放つ救いの先駆者となろう。」6女は夫のもとに来て言った。「神の人がわたしのところにおいでになりました。姿は神の御使いのようで、非常に恐ろしく、どこからおいでになったのかと尋ねることもできず、その方も名前を明かされませんでした。7ただその方は、わたしが身ごもって男の子を産むことになっており、その子は胎内にいるときから死ぬ日までナジル人として神にささげられているので、わたしにぶどう酒や強い飲み物を飲まず、汚れた物も一切食べないようにとおっしゃいました。」 24この女は男の子を産み、その名をサムソンと名付けた。子は成長し、主はその子を祝福された。25主の霊が彼を奮い立たせ始めたのは、彼がツォルアとエシュタオルの間にあるマハネ・ダンにいたときのことであった。 答唱詩編<span class=神のはからいは限りなく、生涯わたしはその中に生きる。 詩編139139・1神よ、あなたはわたしを心にかけ、 13あなたはわたしのからだを造り、 福音朗読ルカ1・5-25アレルヤ、アレルヤ。民の旗印として立ったエッサイの切り株、あなたによって諸国の王は鳴りをひそめ、民はあなたに願い求める。時を早め、わたしたちを救いに来てください。アレルヤ、アレルヤ。 ルカによる福音1・5ユダヤの王ヘロデの時代、アビヤ組の祭司にザカリアという人がいた。その妻はアロン家の娘の一人で、名をエリサベトといった。6二人とも神の前に正しい人で、主の掟と定めをすべて守り、非のうちどころがなかった。7しかし、エリサベトは不妊の女だったので、彼らには、子供がなく、二人とも既に年をとっていた。8さて、ザカリアは自分の組が当番で、神の御前で祭司の務めをしていたとき、9祭司職のしきたりによってくじを引いたところ、主の聖所に入って香をたくことになった。10香をたいている間、大勢の民衆が皆外で祈っていた。11すると、主の天使が現れ、香壇の右に立った。12ザカリアはそれを見て不安になり、恐怖の念に襲われた。13天使は言った。「恐れることはない。ザカリア、あなたの願いは聞き入れられた。あなたの妻エリサベトは男の子を産む。その子をヨハネと名付けなさい。14その子はあなたにとって喜びとなり、楽しみとなる。多くの人もその誕生を喜ぶ。15彼は主の御前に偉大な人になり、ぶどう酒や強い酒を飲まず、既に母の胎にいるときから聖霊に満たされていて、16イスラエルの多くの子らをその神である主のもとに立ち帰らせる。17彼はエリヤの霊と力で主に先立って行き、父の心を子に向けさせ、逆らう者に正しい人の分別を持たせて、準備のできた民を主のために用意する。」18そこで、ザカリアは天使に言った。「何によって、わたしはそれを知ることができるのでしょうか。わたしは老人ですし、妻も年をとっています。」19天使は答えた。「わたしはガブリエル、神の前に立つ者。あなたに話しかけて、この喜ばしい知らせを伝えるために遣わされたのである。20あなたは口が利けなくなり、この事の起こる日まで話すことができなくなる。時が来れば実現するわたしの言葉を信じなかったからである。」 21民衆はザカリアを待っていた。そして、彼が聖所で手間取るのを、不思議に思っていた。22ザカリアはやっと出て来たけれども、話すことができなかった。そこで、人々は彼が聖所で幻を見たのだと悟った。ザカリアは身振りで示すだけで、口が利けないままだった。23やがて、務めの期間が終わって自分の家に帰った。24その後、妻エリサベトは身ごもって、五か月の間身を隠していた。そして、こう言った。25「主は今こそ、こうして、わたしに目を留め、人々の間からわたしの恥を取り去ってくださいました。」 |
|||
| 待降節・12月20日 | 12月20日(土) | 待降節 | |
第一朗読イザヤ7・10-14見よ、おとめが身ごもって、男の子を産む。 イザヤの預言その日、7・10主はアハズに向かって言われた。 答唱詩編典15823詩編24・3+4、5+6門よ、とびらを開け、永遠の戸よ、上がれ。栄光の王が入る。 詩編2424・3だれが神の山に登れよう。 5その人は神に祝福され、 福音朗読ルカ1・26-38アレルヤ、アレルヤ。ダビドのかぎ、イスラエルの家の王しゃく、あなたが開けば閉じる者なく、あなたが閉じれば開く者はない。捕らわれびとの鎖を断ち、闇と死の陰に座る人を救い出しに来てください。アレルヤ、アレルヤ。 ルカによる福音1・26六か月目に、天使ガブリエルは、ナザレというガリラヤの町に神から遣わされた。27ダビデ家のヨセフという人のいいなずけであるおとめのところに遣わされたのである。そのおとめの名はマリアといった。28天使は、彼女のところに来て言った。「おめでとう、恵まれた方。主があなたと共におられる。」29マリアはこの言葉に戸惑い、いったいこの挨拶は何のことかと考え込んだ。30すると、天使は言った。「マリア、恐れることはない。あなたは神から恵みをいただいた。31あなたは身ごもって男の子を産むが、その子をイエスと名付けなさい。32その子は偉大な人になり、いと高き方の子と言われる。神である主は、彼に父ダビデの王座をくださる。33彼は永遠にヤコブの家を治め、その支配は終わることがない。」34マリアは天使に言った。「どうして、そのようなことがありえましょうか。わたしは男の人を知りませんのに。」35天使は答えた。「聖霊があなたに降り、いと高き方の力があなたを包む。だから、生まれる子は聖なる者、神の子と呼ばれる。36あなたの親類のエリサベトも、年をとっているが、男の子を身ごもっている。不妊の女と言われていたのに、もう六か月になっている。37神にできないことは何一つない。」38マリアは言った。「わたしは主のはしためです。お言葉どおり、この身に成りますように。」そこで、天使は去って行った。 |
|||
| 待降節第4主日 | 12月21日(日) | 待降節 | |
第一朗読イザヤ7・10-14見よ、おとめが身ごもって、男の子を産む。 イザヤの預言その日、7・10主はアハズに向かって言われた。 12しかし、アハズは言った。 13イザヤは言った。 答唱詩編<span class=門よ、とびらを開け、永遠の戸よ、上がれ。栄光の王が入る。 詩編2424・3だれが神の山に登れよう。 5その人は神に祝福され、 8栄光の王とはだれか。 第二朗読ローマ1・1-7イエス・キリストはダビデの子孫から生まれ、神の子と定められた。 使徒パウロのローマの教会への手紙1・1キリスト・イエスの僕、神の福音のために選び出され、召されて使徒となったパウロから、兄弟の皆さんへ。2この福音は、神が既に聖書の中で預言者を通して約束されたもので、3御子に関するものです。御子は、肉によればダビデの子孫から生まれ、4聖なる霊によれば、死者の中からの復活によって力ある神の子と定められたのです。この方が、わたしたちの主イエス・キリストです。5わたしたちはこの方により、その御名を広めてすべての異邦人を信仰による従順へと導くために、恵みを受けて使徒とされました。6この異邦人の中に、イエス・キリストのものとなるように召されたあなたがたもいるのです。ーー7神に愛され、召されて聖なる者となったローマの人たち一同へ。わたしたちの父である神と主イエス・キリストからの恵みと平和が、あなたがたにあるように。 福音朗読マタイ1・18-24アレルヤ、アレルヤ。おとめがみごもって男の子を産み、その名は「インマヌエル」と呼ばれる。アレルヤ、アレルヤ。 マタイによる福音1・18イエス・キリストの誕生の次第は次のようであった。母マリアはヨセフと婚約していたが、二人が一緒になる前に、聖霊によって身ごもっていることが明らかになった。19夫ヨセフは正しい人であったので、マリアのことを表ざたにするのを望まず、ひそかに縁を切ろうと決心した。20このように考えていると、主の天使が夢に現れて言った。「ダビデの子ヨセフ、恐れず妻マリアを迎え入れなさい。マリアの胎の子は聖霊によって宿ったのである。21マリアは男の子を産む。その子をイエスと名付けなさい。この子は自分の民を罪から救うからである。」22このすべてのことが起こったのは、主が預言者を通して言われていたことが実現するためであった。 |
|||
| 待降節・12月22日 | 12月22日(月) | 待降節 | |
第一朗読サムエル上1・24-28ハンナ、サムエルをささげる サムエル記サムエルが1・24乳離れした後、ハンナは三歳の雄牛一頭、麦粉を一エファ、ぶどう酒の革袋を一つ携え、その子を連れてシロの主の家に上って行った。この子は幼子にすぎなかったが、25人々は雄牛を屠り、その子をエリのもとに連れて行った。26ハンナは言った。「祭司様、あなたは生きておられます。わたしは、ここであなたのそばに立って主に祈っていたあの女です。27わたしはこの子を授かるようにと祈り、主はわたしが願ったことをかなえてくださいました。28わたしは、この子を主にゆだねます。この子は生涯、主にゆだねられた者です。」 彼らはそこで主を礼拝した。 答唱詩編典17712詩編105・1+2、3+4わたしの心は神のうちに喜び、その救いに喜びおどる。 詩編105105・1神に感謝してその名をたたえよ。 3尊いその名をたたえよ。 福音朗読ルカ1・46-56アレルヤ、アレルヤ。諸国民の待望の王、神と人とを一つに合わせるいしずえの石、あなたが土から造られた人を救いに来てください。アレルヤ、アレルヤ。 ルカによる福音1・46そのとき、マリアは言った。 「わたしの魂は主をあがめ、 56マリアは、三か月ほどエリサベトのところに滞在してから、自分の家に帰った。 |
|||
| 待降節・12月23日 | 12月23日(火) | 待降節 | |
第一朗読マラキ3・1-4、23-24悔い改めよ。天の国は近づいた。 マラキの預言3・1見よ、わたしは使者を送る。 23見よ、わたしは 答唱詩編典13713詩編25・4+5a、10+14すべての人の救いを願い、わたしはあなたを待ち望む。 詩編2525・4神よ、あなたの道を示し、 10契約とさとしを守る人に、 福音朗読ルカ1・57-66アレルヤ、アレルヤ。諸国民の待望の王、神と人とを一つに合わせるいしずえの石、あなたが土から造られた人を救いに来てください。アレルヤ、アレルヤ。 ルカによる福音1・57さて、月が満ちて、エリサベトは男の子を産んだ。58近所の人々や親類は、主がエリサベトを大いに慈しまれたと聞いて喜び合った。59八日目に、その子に割礼を施すために来た人々は、父の名を取ってザカリアと名付けようとした。60ところが、母は、「いいえ、名はヨハネとしなければなりません」と言った。61しかし人々は、「あなたの親類には、そういう名の付いた人はだれもいない」と言い、62父親に、「この子に何と名を付けたいか」と手振りで尋ねた。63父親は字を書く板を出させて、「この子の名はヨハネ」と書いたので、人々は皆驚いた。64すると、たちまちザカリアは口が開き、舌がほどけ、神を賛美し始めた。65近所の人々は皆恐れを感じた。そして、このことすべてが、ユダヤの山里中で話題になった。66聞いた人々は皆これを心に留め、「いったい、この子はどんな人になるのだろうか」と言った。この子には主の力が及んでいたのである。 |
|||
| 待降節・12月24日 | 12月24日(水) | 待降節 | |
第一朗読サムエル下7・1-5、8b-12、14a、16ダビデの王国は、ダビデの行く手にとこしえに続く。 サムエル記7・1ダビデ王は王宮に住むようになり、主は周囲の敵をすべて退けて彼に安らぎをお与えになった。2王は預言者ナタンに言った。「見なさい。わたしはレバノン杉の家に住んでいるが、神の箱は天幕を張った中に置いたままだ。」3ナタンは王に言った。「心にあることは何でも実行なさるとよいでしょう。主はあなたと共におられます。」4しかし、その夜、ナタンに臨んだ主の言葉は次のとおりであった。 5「わたしの僕ダビデのもとに行って告げよ。主はこう言われる。あなたがわたしのために住むべき家を建てようというのか。 8bわたしは牧場の羊の群れの後ろからあなたを取って、わたしの民イスラエルの指導者にした。9あなたがどこに行こうとも、わたしは共にいて、あなたの行く手から敵をことごとく断ち、地上の大いなる者に並ぶ名声を与えよう。10わたしの民イスラエルには一つの所を定め、彼らをそこに植え付ける。民はそこに住み着いて、もはや、おののくことはなく、昔のように不正を行う者に圧迫されることもない。11わたしの民イスラエルの上に士師を立てたころからの敵をわたしがすべて退けて、あなたに安らぎを与える。主はあなたに告げる。主があなたのために家を興す。12あなたが生涯を終え、先祖と共に眠るとき、あなたの身から出る子孫に跡を継がせ、その王国を揺るぎないものとする。14aわたしは彼の父となり、彼はわたしの子となる。16あなたの家、あなたの王国は、あなたの行く手にとこしえに続き、あなたの王座はとこしえに堅く据えられる。」 答唱詩編典3814詩編89・21+22、37+38神のいつくしみをとこしえにうたい、主のまことを代々に告げよう。 詩編8989・21わたしはしもベダビドを選び、 37ダビドの子孫はとこしえに続き、 福音朗読ルカ1・67-79アレルヤ、アレルヤ。さしのぼる朝日、永遠の光の輝き、あなたは正義の太陽。日のあたらない陰に生き、やみにうもれている人を照らしに来てください。アレルヤ、アレルヤ。 ルカによる福音そのとき、ヨハネの1・67父ザカリアは聖霊に満たされ、こう預言した。 68「ほめたたえよ、イスラエルの神である主を。 |
|||
| 主の降誕(夜半のミサ) | 12月24日(水) | 降誕節 | |
第一朗読イザヤ9・1-3、5-6ひとりの男の子がわたしたちに与えられた。 イザヤの預言9・1闇の中を歩む民は、大いなる光を見、 答唱詩編典148145詩編96・1+2、11+12、9+13遠く地の果てまで、すべての者が神の救いを見た。 詩編9696・1新しい歌を神にうたえ。 11天地は喜びにあふれ、 9聖なるものが現れるとき、神をおがめ。 第二朗読テトス2・11-14すべての人々に神の恵みが現れた。 使徒パウロのテトスへの手紙愛する者よ、2・11すべての人々に救いをもたらす神の恵みが現れました。12その恵みは、わたしたちが不信心と現世的な欲望を捨てて、この世で、思慮深く、正しく、信心深く生活するように教え、13また、祝福に満ちた希望、すなわち偉大なる神であり、わたしたちの救い主であるイエス・キリストの栄光の現れを待ち望むように教えています。14キリストがわたしたちのために御自身を献げられたのは、わたしたちをあらゆる不法から贖い出し、良い行いに熱心な民を御自分のものとして清めるためだったのです。 福音朗読ルカ2・1-14アレルヤ、アレルヤ。大きな喜びをあなたがたに告げ知らせよう。きょうわたしたちに救い主が生まれた。アレルヤ、アレルヤ。 ルカによる福音2・1そのころ、皇帝アウグストゥスから全領土の住民に、登録をせよとの勅令が出た。2これは、キリニゥスがシリア州の総督であったときに行われた最初の住民登録である。3人々は皆、登録するためにおのおの自分の町へ旅立った。4ヨセフもダビデの家に属し、その血筋であったので、ガリラヤの町ナザレから、ユダヤのベツレヘムというダビデの町へ上って行った。5身ごもっていた、いいなずけのマリアと一緒に登録するためである。6ところが、彼らがベツレヘムにいるうちに、マリアは月が満ちて、7初めての子を産み、布にくるんで飼い葉桶に寝かせた。宿屋には彼らの泊まる場所がなかったからである。 8その地方で羊飼いたちが野宿をしながら、夜通し羊の群れの番をしていた。9すると、主の天使が近づき、主の栄光が周りを照らしたので、彼らは非常に恐れた。10天使は言った。「恐れるな。わたしは、民全体に与えられる大きな喜びを告げる。11今日ダビデの町で、あなたがたのために救い主がお生まれになった。この方こそ主メシアである。12あなたがたは、布にくるまって飼い葉桶の中に寝ている乳飲み子を見つけるであろう。これがあなたがたへのしるしである。」13すると、突然、この天使に天の大軍が加わり、神を賛美して言った。 14「いと高きところには栄光、神にあれ、地には平和、御心に適う人にあれ。」 |
|||
| 主の降誕(朝のミサ) | 12月25日(木) | 降誕節 | |
第一朗読イザヤ62・11-12見よ、あなたの救いが進んで来る。 イザヤの預言62・11見よ、主は地の果てにまで布告される。 答唱詩編典25124詩編97・1+2、6+9、8+12栄光は世界に及び、すべてを越えて神は偉大。 詩編9797・1神は王。世界よ、喜びおどれ。 6天は神の正義を告げ、 8神よ、あなたのさばきは、 第二朗読テトス3・4-7神は御自分の憐れみによって、わたしたちを救ってくださった。 使徒パウロのテトスへの手紙愛する者よ、3・4わたしたちの救い主である神の慈しみと、人間に対する愛とが現れたときに、5神は、わたしたちが行った義の業によってではなく、御自分の憐れみによって、わたしたちを救ってくださいました。この救いは、聖霊によって新しく生まれさせ、新たに造りかえる洗いを通して実現したのです。6神は、わたしたちの救い主イエス・キリストを通して、この聖霊をわたしたちに豊かに注いでくださいました。7こうしてわたしたちは、キリストの恵みによって義とされ、希望どおり永遠の命を受け継ぐ者とされたのです。 福音朗読ルカ2・15-20アレルヤ、アレルヤ。すべてを超える神に栄光。み心にかなう人に平和。アレルヤ、アレルヤ。 ルカによる福音2・15天使たちが離れて天に去ったとき、羊飼いたちは、「さあ、ベツレヘムヘ行こう。主が知らせてくださったその出来事を見ようではないか」と話し合った。16そして急いで行って、マリアとヨセフ、また飼い葉桶に寝かせてある乳飲み子を探し当てた。17その光景を見て、羊飼いたちは、この幼子について天使が話してくれたことを人々に知らせた。18聞いた者は皆、羊飼いたちの話を不思議に思った。19しかし、マリアはこれらの出来事をすべて心に納めて、思い巡らしていた。20羊飼いたちは、見聞きしたことがすべて天使の話したとおりだったので、神をあがめ、賛美しながら帰って行った。 |
|||
| 主の降誕(日中のミサ) | 12月25日(木) | 降誕節 | |
第一朗読イザヤ52・7-10地の果てまで、すべての人がわたしたちの神の救いを仰ぐ。 イザヤの預言52・7いかに美しいことか 答唱詩編典149123詩編98・1、2+3a、4+5遠く地の果てまで、すべての者が神の救いを見た。 詩編9898・1新しい歌を神にうたえ。 2神は救いをしめし、 4世界よ、神に向かって喜びの声をあげ、 第二朗読ヘブライ1・1-6神は、御子によってわたしたちに語られた。 ヘブライ人への手紙1・1神は、かつて預言者たちによって、多くのかたちで、また多くのしかたで先祖に語られたが、2この終わりの時代には、御子によってわたしたちに語られました。神は、この御子を万物の相続者と定め、また、御子によって世界を創造されました。御子は、3神の栄光の反映であり、神の本質の完全な現れであって、万物を御自分の力ある言葉によって支えておられますが、人々の罪を清められた後、天の高い所におられる大いなる方の右の座にお着きになりました。4御子は、天使たちより優れた者となられました。天使たちの名より優れた名を受け継がれたからです。 5いったい神は、かつて天使のだれに、 福音朗読ヨハネ1・1-18アレルヤ、アレルヤ。偉大な光がきょう地上に下り、聖なるこの日はわたしたちを照らした。諸国の民は来て主を礼拝せよ。アレルヤ、アレルヤ。 ヨハネによる福音1・1初めに言があった。言は神と共にあった。言は神であった。2この言は、初めに神と共にあった。3万物は言によって成った。成ったもので、言によらずに成ったものは何一つなかった。4言の内に命があった。命は人間を照らす光であった。5光は暗闇の中で輝いている。暗闇は光を理解しなかった。 6神から遣わされた一人の人がいた。その名はヨハネである。7彼は証しをするために来た。光について証しをするため、また、すべての人が彼によって信じるようになるためである。8彼は光ではなく、光について証しをするために来た。9その光は、まことの光で、世に来てすべての人を照らすのである。10言は世にあった。世は言によって成ったが、世は言を認めなかった。11言は、自分の民のところへ来たが、民は受け入れなかった。12しかし、言は、自分を受け入れた人、その名を信じる人々には神の子となる資格を与えた。12この人々は、血によってではなく、肉の欲によってではなく、人の欲によってでもなく、神によって生まれたのである。 14言は肉となって、わたしたちの間に宿られた。わたしたちはその栄光を見た。それは父の独り子としての栄光であって、恵みと真理とに満ちていた。 15ヨハネは、この方について証しをし、声を張り上げて言った。「『わたしの後から来られる方は、わたしより優れている。わたしよりも先におられたからである』とわたしが言ったのは、この方のことである。」16わたしたちは皆、この方の満ちあふれる豊かさの中から、恵みの上に、更に恵みを受けた。17律法はモーセを通して与えられたが、恵みと真理はイエス・キリストを通して現れたからである。18いまだかつて、神を見た者はいない。父のふところにいる独り子である神、この方が神を示されたのである。 |
|||
| 聖ステファノ殉教者 | 12月26日(金) | 降誕節 | |
第一朗読使徒言行録6・8-10、7・54-60主よ、この罪を彼らに負わせないでください 使徒たちの宣教そのころ、ステファノは恵みと力に満ち、すばらしい不思議な業としるしを民衆の間で行っていた。9ところが、キレネとアレクサンドリアの出身者で、いわゆる「解放された奴隷の会堂」に属する人々、またキリキア州とアジア州出身の人々などのある者たちが立ち上がり、ステファノと議論した。10しかし、彼が知恵と〝霊〟とによって語るので、歯が立たなかった。 54人々は激しく怒り、ステファノに向かって歯ぎしりした。55ステファノは聖霊に満たされ、天を見つめ、神の栄光と神の右に立っておられるイエスとを見て、56「天が開いて、人の子が神の右に立っておられるのが見える」と言った。57人々は大声で叫びながら耳を手でふさぎ、ステファノ目がけて一斉に襲いかかり、58都の外に引きずり出して石を投げ始めた。証人たちは、自分の着ている物をサウロという若者の足もとに置いた。59人々が石を投げつけている間、ステファノは主に呼びかけて、「主イエスよ、わたしの霊をお受けください」と言った。60それから、ひざまずいて、「主よ、この罪を彼らに負わせないでください」と大声で叫んだ。ステファノはこう言って、眠りについた。 答唱詩編典14513詩編31・2+6、15+16父よ、あなたこそわたしの神、わたしのすべてをあなたに。 詩編3131・2神よ、あなたのもとにわたしはのがれる。 15神よ、わたしはあなたにより頼む。 福音朗読マタイ10・17-22アレルヤ、アレルヤ。神の名によって来られるかたに賛美。神はわたしたちを照らしてくださる。アレルヤ、アレルヤ。 マタイによる福音そのとき、イエスは弟子たちに言われた。10・17「人々を警戒しなさい。あなたがたは地方法院に引き渡され、会堂で鞭打たれるからである。18また、わたしのために総督や王の前に引き出されて、彼らや異邦人に証しをすることになる。19引き渡されたときは、何をどう言おうかと心配してはならない。そのときには、言うべきことは教えられる。20実は、話すのはあなたがたではなく、あなたがたの中で語ってくださる、父の霊である。21兄弟は兄弟を、父は子を死に追いやり、子は親に反抗して殺すだろう。22また、わたしの名のために、あなたがたはすべての人に憎まれる。しかし、最後まで耐え忍ぶ者は救われる。」 |
|||
| 聖ヨハネ使徒福音記者 | 12月27日(土) | 降誕節 | |
第一朗読①ヨハネ1・1-4わたしたちが見、また聞いたことを、あなたがたにも伝えます。 使徒ヨハネの手紙愛する皆さん、1・1初めからあったもの、わたしたちが聞いたもの、目で見たもの、よく見て、手で触れたものを伝えます。すなわち、命の言について。――2この命は現れました。御父と共にあったが、わたしたちに現れたこの永遠の命を、わたしたちは見て、あなたがたに証しし、伝えるのです。――3わたしたちが見、また聞いたことを、あなたがたにも伝えるのは、あなたがたもわたしたちとの交わりを持つようになるためです。わたしたちの交わりは、御父と御子イエス・キリストとの交わりです。4わたしたちがこれらのことを書くのは、わたしたちの喜びが満ちあふれるようになるためです。 答唱詩編典2513詩編97・1+2、10+11栄光は世界に及び、すべてを越えて神は偉大。 詩編9797・1神は王。世界よ、喜びおどれ。 10神は悪と戦う人を愛し、 福音朗読ヨハネ20・2-8アレルヤ、アレルヤ。あなたを神とほめたたえ、万物の主とあがめる。栄光を受けた使徒の群れもあなたをたたえて歌う。アレルヤ、アレルヤ。 ヨハネによる福音週の初めの日、マグダラのマリアは20・2シモン・ペトロのところへ、また、イエスが愛しておられたもう一人の弟子のところへ走って行って彼らに告げた。「主が墓から取り去られました。どこに置かれているのか、わたしたちには分かりません。」3そこで、ペトロとそのもう一人の弟子は、外に出て墓へ行った。4二人は一緒に走ったが、もう一人の弟子の方が、ペトロより速く走って、先に墓に着いた。5身をかがめて中をのぞくと、亜麻布が置いてあった。しかし、彼は中には入らなかった。6続いて、シモン・ペトロも着いた。彼は墓に入り、亜麻布が置いてあるのを見た。7イエスの頭を包んでいた覆いは、亜麻布と同じ所には置いてなく、離れた所に丸めてあった。8それから、先に墓に着いたもう一人の弟子も入って来て、見て、信じた。 |
|||
| 聖家族 | 12月28日(日) | 降誕節 | |
第一朗読シラ3・2-6、12-14主を畏れる人は両親を尊ぶ。 シラ書3・2主は、子に対する権威を父に授け、 答唱詩編典10312詩編128・2+3ab、3cd+5+6aしあわせな人、神をおそれ、主の道を歩む者。 詩編128128・2額に汗してかてを受け、 3cdオリーブの若木のように、 第二朗読コロサイ3・12-21主における家庭生活について。 使徒パウロのコロサイの教会への手紙皆さん、3・12あなたがたは神に選ばれ、聖なる者とされ、愛されているのですから、憐れみの心、慈愛、謙遜、柔和、寛容を身に着けなさい。13互いに忍び合い、責めるべきことがあっても、赦し合いなさい。主があなたがたを赦してくださったように、あなたがたも同じようにしなさい。14これらすべてに加えて、愛を身に着けなさい。愛は、すべてを完成させるきずなです。15また、キリストの平和があなたがたの心を支配するようにしなさい。この平和にあずからせるために、あなたがたは招かれて一つの体とされたのです。いつも感謝していなさい。16キリストの言葉があなたがたの内に豊かに宿るようにしなさい。知恵を尽くして互いに教え、諭し合い、詩編と賛歌と霊的な歌により、感謝して心から神をほめたたえなさい。17そして、何を話すにせよ、行うにせよ、すべてを主イエスの名によって行い、イエスによって、父である神に感謝しなさい。 18妻たちよ、主を信じる者にふさわしく、夫に仕えなさい。19夫たちよ、妻を愛しなさい。つらく当たってはならない。 20子供たち、どんなことについても両親に従いなさい。それは主に喜ばれることです。21父親たち、子供をいらだたせてはならない。いじけるといけないからです。 福音朗読マタイ2・13-15、19-23アレルヤ、アレルヤ。キリストの平和はわたしたちの心を治め、キリストのことばは豊かに宿りますように。アレルヤ、アレルヤ。 マタイによる福音2・13占星術の学者たちが帰って行くと、主の天使が夢でヨセフに現れて言った。「起きて、子供とその母親を連れて、エジプトに逃げ、わたしが告げるまで、そこにとどまっていなさい。ヘロデが、この子を探し出して殺そうとしている。」14ヨセフは起きて、夜のうちに幼子とその母を連れてエジプトへ去り、15ヘロデが死ぬまでそこにいた。それは、「わたしは、エジプトからわたしの子を呼び出した」と、主が預言者を通して言われていたことが実現するためであった。 19ヘロデが死ぬと、主の天使がエジプトにいるヨセフに夢で現れて、20言った。「起きて、子供とその母親を連れ、イスラエルの地に行きなさい。この子の命をねらっていた者どもは、死んでしまった。」21そこで、ヨセフは起きて、幼子とその母を連れて、イスラエルの地へ帰って来た。22しかし、アルケラオが父ヘロデの跡を継いでユダヤを支配していると聞き、そこに行くことを恐れた。ところが、夢でお告げがあったので、ガリラヤ地方に引きこもり、23ナザレという町に行って住んだ。「彼はナザレの人と呼ばれる」と、預言者たちを通して言われていたことが実現するためであった。 |
|||
| 降誕節・12月29日 | 12月29日(月) | 降誕節 | |
第一朗読①ヨハネ2・3-11兄弟を愛する人は、いつも光の中にいる。 使徒ヨハネの手紙愛する皆さん、2・3わたしたちは、神の掟を守るなら、それによって、神を知っていることが分かります。4「神を知っている」と言いながら、神の掟を守らない者は、偽り者で、その人の内には真理はありません。5しかし、神の言葉を守るなら、まことにその人の内には神の愛が実現しています。これによって、わたしたちが神の内にいることが分かります。6神の内にいつもいると言う人は、イエスが歩まれたように自らも歩まなければなりません。 7愛する者たち、わたしがあなたがたに書いているのは、新しい掟ではなく、あなたがたが初めから受けていた古い掟です。この古い掟とは、あなたがたが既に聞いたことのある言葉です。8しかし、わたしは新しい掟として書いています。そのことは、イエスにとってもあなたがたにとっても真実です。闇が去って、既にまことの光が輝いているからです。9「光の中にいる」と言いながら、兄弟を憎む者は、今もなお闇の中にいます。10兄弟を愛する人は、いつも光の中におり、その人にはつまずきがありません。11しかし、兄弟を憎む者は闇の中におり、闇の中を歩み、自分がどこへ行くかを知りません。闇がこの人の目を見えなくしたからです。 答唱詩編典14812詩編96・1+2、3+4遠く地の果てまで、すべての者が神の救いを見た。 詩編9696・1新しい歌を神にうたえ。 3すべての国にその栄光をかたり、 福音朗読ルカ2・22-35アレルヤ、アレルヤ。異邦人を照らす光、あなたの民イスラエルの光栄。アレルヤ、アレルヤ。 ルカによる福音2・22モーセの律法に定められた彼らの清めの期間が過ぎたとき、両親はイエスを主に献げるため、エルサレムに連れて行った。23それは主の律法に、「初めて生まれる男子は皆、主のために聖別される」と書いてあるからである。24また、主の律法に言われているとおりに、山鳩一つがいか、家鳩の雛二羽をいけにえとして献げるためであった。 25そのとき、エルサレムにシメオンという人がいた。この人は正しい人で信仰があつく、イスラエルの慰められるのを待ち望み、聖霊が彼にとどまっていた。26そして、主が遣わすメシアに会うまでは決して死なない、とのお告げを聖霊から受けていた。27シメオンが〝霊〟に導かれて神殿の境内に入って来たとき、両親は、幼子のために律法の規定どおりにいけにえを献げようとして、イエスを連れて来た。28シメオンは幼子を腕に抱き、神をたたえて言った。 |
|||
| 降誕節・12月30日 | 12月30日(火) | 降誕節 | |
第一朗読①ヨハネ2・12-17イエスの名によってあなたがたの罪が赦されている。 使徒ヨハネの手紙2・12子たちよ、わたしがあなたがたに書いているのは、 答唱詩編典14835詩編96・7+8、9+13遠く地の果てまで、すべての者が神の救いを見た。 詩編9696・7諸国の民よ、神をほめ、 9聖なるものが現れるとき、神を拝め。 福音朗読ルカ2・36-40アレルヤ、アレルヤ。偉大な光がきょう地上に下り、聖なるこの日はわたしたちを照らした。諸国の民は来て主を礼拝せよ。アレルヤ、アレルヤ。 ルカによる福音そのとき、2・36アシェル族のファヌエルの娘で、アンナという女預言者がいた。非常に年をとっていて、若いとき嫁いでから七年間夫と共に暮らしたが、37夫に死に別れ、八十四歳になっていた。彼女は神殿を離れず、断食したり祈ったりして、夜も昼も神に仕えていたが、38そのとき、近づいて来て神を賛美し、エルサレムの救いを待ち望んでいる人々皆に幼子のことを話した。 39親子は主の律法で定められたことをみな終えたので、自分たちの町であるガリラヤのナザレに帰った。40幼子はたくましく育ち、知恵に満ち、神の恵みに包まれていた。 |
|||
| 降誕節・12月31日 | 12月31日(水) | 降誕節 | |
第一朗読①ヨハネ2・18-21あなたがたは聖なる方から油を注がれているので、皆、真理を知っています。 使徒ヨハネの手紙2・18子供たちよ、終わりの時が来ています。反キリストが来ると、あなたがたがかねて聞いていたとおり、今や多くの反キリストが現れています。これによって、終わりの時が来ていると分かります。19彼らはわたしたちから去って行きましたが、もともと仲間ではなかったのです。仲間なら、わたしたちのもとにとどまっていたでしょう。しかし去って行き、だれもわたしたちの仲間ではないことが明らかになりました。20しかし、あなたがたは聖なる方から油を注がれているので、皆、真理を知っています。21わたしがあなたがたに書いているのは、あなたがたが真理を知らないからではなく、真理を知り、また、すべて偽りは真理から生じないことを知っているからです。 答唱詩編典14814詩編96・1+2、11+12遠く地の果てまで、すべての者が神の救いを見た。 詩編9696・1新しい歌を神にうたえ。 11天地は喜びにあふれ、 福音朗読ヨハネ1・1-18アレルヤ、アレルヤ。みことばは人となり、わたしたちのうちにお住みになった。主を受け入れる人には神の子となる恵が与えられた。アレルヤ、アレルヤ。 ヨハネによる福音1・1初めに言があった。言は神と共にあった。言は神であった。2この言は、初めに神と共にあった。3万物は言によって成った。成ったもので、言によらずに成ったものは何一つなかった。4言の内に命があった。命は人間を照らす光であった。5光は暗闇の中で輝いている。暗闇は光を理解しなかった。 6神から遣わされた一人の人がいた。その名はヨハネである。7彼は証しをするために来た。光について証しをするため、また、すべての人が彼によって信じるようになるためである。8彼は光ではなく、光について証しをするために来た。9その光は、まことの光で、世に来てすべての人を照らすのである。10言は世にあった。世は言によって成ったが、世は言を認めなかった。11言は、自分の民のところへ来たが、民は受け入れなかった。12しかし、言は、自分を受け入れた人、その名を信じる人々には神の子となる資格を与えた。12この人々は、血によってではなく、肉の欲によってではなく、人の欲によってでもなく、神によって生まれたのである。 14言は肉となって、わたしたちの間に宿られた。わたしたちはその栄光を見た。それは父の独り子としての栄光であって、恵みと真理とに満ちていた。 15ヨハネは、この方について証しをし、声を張り上げて言った。「『わたしの後から来られる方は、わたしより優れている。わたしよりも先におられたからである』とわたしが言ったのは、この方のことである。」16わたしたちは皆、この方の満ちあふれる豊かさの中から、恵みの上に、更に恵みを受けた。17律法はモーセを通して与えられたが、恵みと真理はイエス・キリストを通して現れたからである。18いまだかつて、神を見た者はいない。父のふところにいる独り子である神、この方が神を示されたのである。 |
|||
